音楽教室「HIraKU」を運営しています、サトウコウジ(hàmme)です。

 

 もともと教員をめざしていて、大学では理科教育や生物学を学んでいました。卒業後、高等学校の非常勤講師などをしていたのですが、縁あって自治体で社会教育の専門職の仕事を得て、24年間働いていました。

 おもに取り組んでいたのは、「生涯学習・社会教育」と呼ばれる、学校以外での学びの場をつくる仕事。さまざまな事情で教育をしっかり受けられなかった方や、学び直したい方、自分の経験を社会に活かしたい、という思いを持った方などに、学ぶ場を提供したり、活躍できる場をコーディネートしたり、ということをやっていました。

 キャリアの後半は、さまざまな理由で不登校になった子どもたちの居場所づくりや相談支援、虐待を受けた子どもやその家庭の支援など、福祉に関わる仕事に携わっていました。 

 

 音楽教室とはあまり縁のなさそうな経歴ですが、7歳からクラシックピアノを始めて、学生時代は吹奏楽をしていたり、音楽は小さな頃から身近な生活の一部でした。

 真面目に音楽をやっていたかというと、そうでもなくて、与えられたピアノ練習はろくにせずに、弾きたい曲の楽譜を探してきては、勝手に練習しているようなこどもでした。

 それでも先生は優しかったんですよね。弾けもしないような難しい曲でも、あなたがやりたいんならば、と、しっかり見てくださって、練習に付き合ってくれるような先生でした。

 クラシックピアノがしんどくなって、中学生に上がる頃に一旦レッスンを辞めた後、ポップスに開眼して、作曲や編曲の知識や手法を見よう見まねでマスターしました。とにかく洋邦問わずポップスにハマっていました。それが入り口になって、ルーツミュージックやジャズ、ニューエイジ、アンビエント、民謡、そして1周回ってクラシックに戻ったり、とにかく広く浅くですがいろんなジャンルの音楽に興味があって、聴きまくる10代20代でした。

 

 音楽にかかわる仕事をしたいなと考えたこともあったのですが、社会人になってからは、本業と並行して、好きな音楽を続けていました。音楽療法に関わる団体で障がい児のグループセッションに参加したり、障がい当事者とのバンド活動や、プロミュージシャンのバンドにサポートメンバーで参加させてもらったりしていました。好きな音楽を将来何かの役に立てたらと、2008年に大学に社会人学生で入って、音楽の勉強をし直して中高音楽の教員免許を取得しました。今振り返ると、よくやったものだと思います。

 2009年、リットーミュージック主催「最強プレイヤーズコンテスト」編曲部門(審査委員長:武部聡志氏)でグランプリ受賞したことが、その後の生き方を考える大きな転機になりました。

 それまでの仕事や音楽活動で出会った人々やさまざまな考え方や活動に触れる中で、音楽を作ったり演奏することを一緒に学べる場を自分自身で作りたい。という思いが芽生えて、形になったのが、今の「HIraKU」です。

 

 ちなみに、これまでの仕事柄、社会福祉士と保育士、教員免許(小、中高(音楽・理科))の資格を持っています。「HIraKU」は、ソーシャルワーカーの運営する、一風変わった音楽教室でもあります。

 

「教室」という名目上、教え、ガイドする側の人間ですが、自分自身も市井のいち音楽家です。

まだまだできないことやわからないこともたくさんあるし、勉強したいこともたくさんあります。

皆さんとのかかわりの中で、自分自身も一緒に気づいたり、学びながら、見たことのない景色を見に行きたいな、なんて思いながらやっています。